国民年金

国民年金の設計時から2012年まで、20歳〜60歳の間掛け金を支払い、65歳から65歳時の平均余命まで受け取った場合の掛け金総額と、受取総額を比較してみた。

制度開始からずっと、掛け金の支払い総額より受け取り総額の方が多い。
どれくらい多いかというと

これくらい多い。
これで破綻しない方が不思議である。
元データは
国民年金の掛け金と受取額
ここ。


年金制度
国民年金ができたのが1964年
これを基準とする。
厚生労働省:第20回 生命表(完全生命表)
1964年の平均余命
65歳時
男 12.10
女 14.70
一方
男 18.13
女 23.19
年次別の人口は
統計データを探す | 政府統計の総合窓口
年金の掛け金の期間は20歳〜60歳
受け取り期間は、65歳から
とする。

40年間の掛け金の合計は平成25 年の掛け金として15,040を基準に
7219200円
一方受取額は
http://www.nenkin.go.jp/n/www/service/detail.jsp?id=3902
年額786500円
65歳時の平均余命から
男性:9516650円
女性:11561550円
バランスするためには
年間の受取額を
538746にしないと破綻する。
これで掛け金と受取額がバランスする。

同様に、今の寿命であるなら、
65歳時の平均余命から
男性:14259245円
女性:18238935円
バランスするためには
年間の受取額は349428円、月額29119円になる。

制度設計時は、
http://nipponmaru.jpn.org/data/nenkinn_suiii.pdf
昭和41年の掛け金は、35歳未満100円、35歳以上150円
掛け金の総額
63000円
受給額年額
24000円
男性:290400円
女性:352800円
ということで、制度設計の最初から破綻する設計だった訳だ。