将来性は?

ワンルームマンション投資の勧誘電話が掛かってきた。

物件は田端の1K 22平米。価格は明言していないが2200万円ぐらい。家賃は、8万5千円〜9万円ということ。

近隣には、大学が63校あり、借り手には困らない。
去年のマンションの供給戸数は8000戸
借り手の独身者の数は300万人

さて、これらの数値の根拠を調べていってみる。
まず、借り手の人口。調査対象としたのは、
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/06121219/004/hi0007.xls
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/07073002/006/hi0003.xls
平成18年度は、大学数130、学生数は、702106人。
平成19年度では、大学数は132、学生数は、692359人。
つまり、学生数は減少している。また、新築マンションの借り手として想定している大学生の数も、大幅に少ない。

15歳以上の独身者数は、
男性2060843人、女性1660131人であり、この合計値と独身者数300万人は近い。

ここでは、新規に増加する分が対象であるので、17歳の独身者数と、18歳の独身者数の差が新規に借りる可能性のある人数である。
男性:62594-50618=11976
女性:59175-48354=10821
つまり、22797が、新規に都会に出てきた独身者の数である。大学が4年間とすると、1学年あたりの人数は173089であるが、この結果から、13.1%が地方出身者、つまり、新規にマンションを借りる可能性のある人数である。
昨年度の供給戸数が8000戸とすると、供給戸数は3年で新規独身者数を上回る。
つまり、10年を待たずして、中古の借り手のいないマンションになる。